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有機ELディスプレイのiPhone機種一覧!特徴や注意点を紹介
iPhone
iPhoneは毎年新モデルが発表され、その変更点や改善点が話題になります。新しいモデルに買い替える時には、サイズやバッテリーの持ち時間などをチェックするのは当然のことですよね
しかし、ディスプレイのことは全く気にしない方も多いのではないでしょうか?
今回は、iPhoneに採用されている「有機EL」のディスプレイについて、その特徴や注意点を解説します。
iPhoneの画面は2種類ある
- 有機ELディスプレイ
- 液晶ディスプレイ
iPhoneの画面タイプ1:有機EL
「有機ELディスプレイ(別名:OLED(Organic Light-Emitting Diord))」は比較的新しいディスプレイで、スマートフォンには2013年にサムスンが初めて採用しました。iPhoneには2017年のiPhone X以降、現在の最新モデルも含め採用されています。
有機ELディスプレイは複数の層で構成されており、その中に有機ELという発光現象が起きる層があります。有機ELは赤・緑・青の3色がそれぞれ発光することで、様々な色を鮮やかに作り出すことができます。
簡単に言えば「発光体の鮮やかな光をそのまま映せるディスプレイ」ということです。
iPhoneの画面タイプ2:液晶
「液晶ディスプレイ(別名:LCD(LIquid Crystal Display))」は有機ELよりもずっと早く製品化され、昭和時代から使われるブラウン管以降はずっと液晶のディスプレイが大半を占めていました。iPhoneも初代から長らく液晶のディスプレイを採用していました。
液晶ディスプレイは有機ELよりも多くの層で構成されています。中でも液体と結晶の特性を併せ持つ「液晶」の層を持っているのが特徴です。
奥から当てているバックライトを液晶層などでコントロールし、カラーフィルターを通して着色することで映像を作り出します。
有機EL対応のiPhoneの機種は?
有機ELディスプレイが搭載されているiPhoneの機種は以下の通りです。
- iPhone 15各モデル
- iPhone 14各モデル
- iPhone 13各モデル
- iPhone 12各モデル
- iPhone 11Pro/Pro Max
- iPhone X/XS/XS Max
iPhone X以降の機種の大半に有機ELディスプレイが採用されていますが、その中でも次の機種には採用されていません。
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 11
- iPhone XR
2022年に発売された、iPhone SE(第3世代)も液晶ディスプレイが採用されています。直近に発売されたからといって、すべて有機ELが搭載されているわけではないようです。
なお開発中の「iPhone SE(第4世代)」には有機ELが搭載されると噂されていますが、どうなるでしょうか。発売予定の2025年を楽しみに待ちましょう。
有機ELを使ったiPhoneの特徴
- コントラストが高く画面が高精細
- 画面をタッチした時の反応がスピーディー
- 省電力
- 液晶よりも高価
それぞれ以下より解説します。
特徴1:コントラストが高く画面が高精細
有機ELの何よりもの特徴は「色鮮やか」なことです。
前述の通り、有機ELは色を持った素材そのものが発光する仕組みです。そのため、カラーフィルターを通して着色する液晶ディスプレイと比較して、鮮やかな色彩を視認できるのです。
特に黒色の表現には大きな違いがあります。液晶ディスプレイは奥から白光を当てているため、どうしても黒が灰色っぽく映ってしまいます。
その点、有機ELにはバックライトがないため、深い黒色が表現できるのです。(厳密には、有機ELにも白色の有機ELをバックライトとして採用していることがありますが、スマホの有機ELはバックライトがないのが主流です。)
特徴2:画面をタッチした時の反応がスピーディー
有機ELは、液晶ディスプレイよりも「タッチの反応がよい」です。液晶も有機ELディスプレイも複数の層で構成されていますが、有機ELの方が層が少なくディスプレイが薄くなっています。
そのためタッチセンサーの反応がよく、画面を快適に操作できるのです。
特徴3:省電力
有機ELを搭載したiPhoneは液晶ディスプレイのiPhoneと比較して、消費電力が少ないとされています。
理由はバックライトの有無です。絶えずバックライトを使用する液晶の方が、有機ELよりも消費電力が多い傾向にあるのです。
特徴4:液晶よりも高価
有機ELが持つ負の特徴としては「液晶よりも高価」が挙げられます。製造の難易度や素材のレアアースの希少性が理由で、有機ELの値段は液晶よりも高いです。
年々安くなってはいますが、まだまだ液晶との価格差は小さくはありません。
有機ELのiPhoneは焼き付き(画面焼け)に注意!
有機ELのiPhoneを利用する上での注意点として、焼き付き(画面焼け)があります。
「焼き付き(画面焼け)」とは、特定の画面の残像がディスプレイに残り続けたり、画面全体がピンク色に色づいてしまったりする不具合です。
液晶ディスプレイにも起きないわけではありませんが、有機ELの方がかなり起きやすい不具合となっています。
有機ELのiPhoneで焼き付きが起こる原因
- 焼き付きが起こる原因1:長時間同じ画面を表示し続ける
- 焼き付きが起こる原因2:有機ELディスプレイの経年劣化
原因1:長時間同じ画面を表示し続ける
焼き付きは主に、長時間同じ画面を表示し続けることにより発生します。
有機ELディスプレイは細かい発光体がそれぞれ発光して色を表現する仕組みです。しかし長時間同じ画面を表示することで、その部分の発光体が劣化して、画面の表示や色づきがおかしくなってしまうのです。
特に気をつけるべきなのがゲーム画面です。ゲーム画面は他のSNSやネットサーフィンと比較して、様々な色を明るく発光する傾向にあります。そのためゲーム画面を点けたまま放置してしまうと、焼き付きが起こるリスクが高いのです。
焼き付きが起こると画面の視認性がとたんに下がり、iPhoneの操作に大きな影響がでます。せっかくの綺麗なディスプレイも不具合が出てはもったいないので、同じ画面の長時間の表示には気をつけましょう。
原因2:有機ELディスプレイの経年劣化
有機ELを長年使っていると経年劣化で焼き付きが起こることもあります。もちろん液晶ディスプレイも経年劣化しますが、有機ELの方が劣化しやすいと言われています。
一般的に言われる有機ELと液晶ディスプレイの耐用年数は次の通りです。
- 有機ELディスプレイ:60,000時間
- 液晶ディスプレイ:100,000時間
これによると、有機ELは液晶の2倍弱の速度で劣化することになります。
しかし60,000時間は、日数に直すと2,500日(約6.8年)です。よほどハードに使用しなければ、スマホのディスプレイの耐用年数としては問題ないと考えられるでしょう。
有機ELのiPhoneで焼き付きがおきたら修理店に依頼しよう
もし有機ELのiPhoneで焼き付きなどの故障が起きたら、速やかに修理店に依頼しましょう。液晶の焼き付きであれば、仕組み上自分で直せるケースもありますが、有機ELの焼き付きを自分で直すのはほぼ不可能です。
ディスプレイの中の発光体が劣化してしまっているため、修理店でディスプレイごと交換してもらうことをおすすめします。
有機ELのiPhoneまとめ
有機ELはiPhone X以降のほとんどの機種に採用されている、比較的新しいディスプレイです。従来の液晶と比較して、次のような特徴を持っています。
- コントラストが高く画面が高精細
- 画面をタッチした時の反応がスピーディー
- 省電力
- 液晶よりも高価
しかし有機ELのiPhoneを使用する上では、「焼き付き」に注意が必要です。有機ELの焼き付きは、次のような原因で起こります。
- 長時間同じ画面を表示し続ける
- 有機ELディスプレイの経年劣化
せっかくの綺麗なディスプレイが無駄にならないように、長時間同じ画面を放置するのは避けるようにしましょう。
もし焼き付きが起きてしまった場合は、自分で修理するのはほぼ無理です。ディスプレイを交換する必要があるため、修理店で換えてもらってくださいね。
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